PCDJに興味をひかれた。
PCDJとは文字通り、PC(Mac)上のソフトでDJすることだ。アナログレコードを回したり、CDJにはそれほどの感心を覚えなかった。ふふーんって感じだ。PCDJはDTMとの親和性が高い。出る音だけで言えば、Ableton Liveを外部midiコントローラーでいじくるのとさして変わりない。根っからのDJには叱られそうな発言だけど、デジタル音源を再生しながらリアルタイムでエフェクトをかけられるのがPCDJ最大の利点だ。
それならやってみようかな、と。で、ひょんなことから Native Instruments の Traktor Kontrol S2 Mk3を中古で安く手に入れることができた。もちろん、Traktor Pro 3付きだ。こうなったらやるしかない。試すしかないでしょ、とさまざまな情報をネットで検索しまくった。
ということで、今日現在の覚え書きメモだ。
DJの音ネタ 探し方
音楽の探し方はネットが便利。レコード屋さんで試聴とかしなくても充分すぎるくらいに充実している。いやぁ、良い世の中になったもんです。はい。
Spotfy
メジャーな音楽なら音楽配信サービスが楽だ。今のところ、Spotifyに加入している。あえて、今のところって付けたのは今後、別のサービスに鞍替えする可能性があるからだ。まあ、今のところはこれ。Spotifyのおすすめは優秀だしね。
YouTube
Spotifyに配信されていない曲が数多くある。特に、Remix系は権利の関係なのか、かなり少ない。その点、YouTubeには「どこから取ってきたの?」と首をかしげたくなるような音源までアップロードされている。法律的な側面から見れば、かなりグレーゾーンだけど、許してください。
音楽系情報サイト
下にまとめた。SpotifyやYouTubeだと自分の知識範囲から逸脱したようなものはなかなか得られない。そういうときは他の人の話に耳を傾けましょう。ということ。
おおまかにこの3つかな。
DJの音ネタ 無料
PCDJの音源は基本的にデジタルデータだ。そのデータをどこから入手するか……の前に大きな注意事項がある。
アナログレコードやCDからのリッピング。著作権の観点から見れば、使用許可されているのは個人で楽しむ場合だけである。なので、ひとり自宅でDJする分には問題ないけれど、音声は威信サービスなどに流してしまうと問題になりかねない。このあたりは自己責任で、が基本中の基本。
自己正当化したり、みんながやってるから論を語るDJがいるが、DJの歴史から言っても著作権絡みに関してはずっとずっとグレーゾーンであることを承知の上でプレイして欲しいなとは思っている。
前置き長くなった。本題へ行く。
Bandcamp
実質無償(0円以上で買ってね)から有料のものまで数多くのトラックがDLできる。なにより素晴らしいのはアーティスト側に直接(正確には異なるが)、お金を払って、その対価として音源を購入できる点だ。
ただ、購入したからといって自分のものになるわけではない。このあたりはCDを購入するのと似ている。簡単に権利関係の話をざっくりと示しておく。
クリエイティブ・コモンズ。好き勝手に使っていいのは「CC0」と呼ばれるやつだ。このブログで使用している画像はほとんど「Unsplash」からで、ここの画像は「写真を撮った人の名前を書かなくていい」「勝手に画像編集してもOK」だ。
Bandcamp上にある音源で「CC0」と書かれているのはフリーの音ネタ(主にDTM用)ぐらいかな。詳しくは調べていないので、はっきりとしたことが言えないが、そういうことにしておこう。
例えば、こんなの。
こんな一文がある。
Use these in your music as you like, feel free to credit me if you release something, there is no licensing fee. DON'T re-package these and sell them as your own loops, that is explicitly not allowed.
翻訳すれば、こんな感じ。
これらをあなたの音楽に自由に使ってください。もしあなたが何かをリリースするのであれば、遠慮なく私のクレジットを入れてください。ライセンス料は不要です。ただし、これらを再パッケージして、あなた自身のループとして販売することは明確に禁止されています。
ちなみにこの全トラックは無料でDLできるが、「あなたの心意気に感動した!」とかなら有償で購入することもできる。
クリエイティブ・コモンズはいくつか種類があるので、詳しくは上の説明を読んでください。しっかりと明記しているトラックもあれば、ただ単に「All rights reserved」だけもある。後者は「DJで使ってもいいよ」のライン上にあるとは思う。思う、そう、これも最終的には自己判断で決めるのが一番。
Bandcampに関してはFacebookグループ「Bancamp Techno」に入ってみた。
SoundCloud
通称サンクラはBandcampとは異なるプラットフォームだ。販売サイトというより音源アップロード先の印象が強い。一部のトラックでDL可能となっている。
Bandcamp、Soundcloud。この2つに共通するのは好みの音源を探すのが難しいことだ。無名の素人から超有名アーティストまで、作品のクオリティはピンキリである。逆に言えば、自分だけのお気に入りを見つけられる。必死で探すというより、「どこかにいいのん、ないかな?」ぐらいの距離感がちょうどいい気がする。
Soundcloudで著作権OKなトラックを探す方法は「検索」→左側の「Tracks」を選択→同じく左側の「To list to」でチェックできる。
Free Music Archive
もしかして、これが一番いいかも。ライセンスについての記述を一部抜粋する。下が翻訳したもの。
Most of the music licenses you will find on FMA are Creative Commons licenses. Important: CC licenses do not replace copyright.
FMAに掲載されている音楽のライセンスは、ほとんどがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスです。重要:CCライセンスは著作権に代わるものではありません。
メールアドレスでアカウント登録が必要。子の点はBandcamp、SoundCloudと同じだ。各曲をクリックすればライセンスの表示が掲載されている。これ、他人と被らない音ネタ集めにはかなりいい。内緒にしておこうと思ったが、ひっそりとここに記しておく。ポエトリーリーディングなんてなかなか使えそうだ。
DJの音ネタ 有料
パターンは2つ。1曲単位で購入、もしくはDJ用のサブスクに加入する。1曲ずつの方が自分好みを選びやすいが、大量にゲットしたければDJ Poolと呼ばれるサブスクが便利。でも、ふつうの音楽配信サービスよりお値段は高め。
まずは1曲ずつ購入サイト。
Beatport
アメリカ。Souncloudでもよくみかける販売サイト。クーポンがある模様。日本語解説はこちら。
Juno Download
イギリス。UIはこちらの方が好みかな。日本語解説はこちら。
Bleep
めちゃ好きなレーベル、Warp Recordsの販売サイト。
Hard Wax
ドイツ。ジャーマンテクノ!
この他にも多くあるけど、DJで使う音源の基本はロックが掛かっていないことらしい。キリがないのでこのあたりで止めておこう。
サブスク。DJ Pool やCD Poolなどの言葉が当てはめられている。調べてみたらアメリカを中心に「そんなに需要あるの?」って思うぐらい数が出てきた。
ただ、目的として、音源を提供している側はレコード会社のプロモーションであり、DJする側は大衆受けする音楽である。このバランスで保たれている業界なので、パーティーパーティーな新曲が中心のようだ。しかも、DJ側がプレイしやすいようにイントロ、アウトロ付きで、サビだけとかアカペラのトラックまで用意されている。また、言葉に厳しい汚い言葉が入っていないクリーンバージョンまであったりする。いやいや、DJ、完全にカルチャーとして根付いている国は違うわ。
ということで、
陰鬱なテクノ、圧倒的に少ない。各サービスで検索に「techno」がないことも多々あるようだ。まあ、仕方ないよね。おそらく、テクノをメインで掛けているDJはアナログレコードやCDから音源をとったり、1曲ずつ購入したりしているんじゃないかな?と想像している。
またもや、前置きが長くなった。
サブスク系でテクノがDLできそうなサービス。
ZIPDJ
価格はこちら。初回35$のProプランを1か月お試しがベストかな。
レビューはこちら。
Create Connect
価格はこちら。初回30$。YouTube上でここのサービスを紹介している人が割引コードを教えてくれていたりするので要チェック。
レビューはこちら。
The Mash Up.co.uk
価格、レビューの説明はこちら。要はDL制限があるってこと。
ちなみに参考にさせてもらったのは下の記事。テクノじゃなく、ハウスだけどね。’
他にも完全日本語化されているDJ Poolもいくつかある。
DJ city
Sure Record Pool Japan
こちらはどっとじぇーぴー。
こんなところで。追記があればちょくちょく追加しておこうと思っています。
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え?海外のサイトやサービスって英語読めないと……。
そういう場合はchromeの拡張がおすすめ。
これを使うためだけにSafariだけじゃなくchromeと併用してる。
DeepL翻訳(ベータ版)
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Spotifyに代わる音楽配信サービスで期待しているのはTIDAL。
公式サイトも日本語化されたし、運営の偉い人が2022年の3月までには日本でもサービス展開するとか言ってた気がする。無料プランも増えたようだし。かなり期待しているんだけど、どうなっているんでしょ?