DTMerから見たPCDJの雑感(今日現在)

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DTMer → PCDJ

DTMやバンドをやってきた立ち位置から見たDJ(PCDJ限定)への雑な感想だ。メモみたいにずらずらと書きなぐってみる。

ひとつだけご注意を。

DTMしている人やバンドマンが偉いとか、そういった類いの話ではない。DJって結局は他人の音源を流しているだけでしょ……そんな話はずいぶん前のことだ。未だにそんな思考回路の古くさいバンド野郎は化石だと思っていい。DJは歴史あるカルチャーだし、リスナーへ音楽を届ける重要な橋渡しをしているのだからね。

というわけで雑感というか、素朴な疑問が多くなる。もっと深堀りしていけばクエスチョンマークが解消されるのかもしれない。あくまでも、これは今日現在の雑な愚問として書かせてもらう。

yoshikawa-ash.hatenablog.com

音ネタはmp3 320kbpsがデフォ? 

DJが利用している音源はmp3が主流らしい。あ、PCDJの主流ね。mp3は320kbpsが絶対。wavとmp3を比較検証したこんな記事がある。

www.mixmag.jp

ちょい抜粋する。

その後いろんな現場での体験、意見を集約した結論
・mp3とWAVの違いをクラブの現場で問うのはナンセンスと言っていい。
・大事なのはファイルフォーマットの違いではなく、マスタリング。いいマスタリング処理がされている曲であれば、mp3であろうがWAVであろうがクラブプレイにおいてはほぼ関係ない。逆にマスタリングが悪ければどんなにいい再生装置を使っても無駄。
・DJは選曲する上で、いい音が鳴る曲を選ぶこと。これに尽きる。

なるほどね。

追記として、ハイレゾ音源にも少しばかり触れている。クラブで検証なので、例えるならライブハウスでバンドが演奏した……に近い感覚なのかもしれない。

それにしても、ここまで言い切るのには驚いた。最近、DTMの音ネタは24bit 44.1kHzがデフォルトになった(CD音質が16bit 44.1kHz)。ちなみに、2006年にコーネリアスがリリースした『SENSUOUS』が24bit 44.1kHzでレコーディングされた。

www.youtube.com

 

open.spotify.com

現在、プロのレコスタなんかではそれよりも密度の高い(言い換えればファイルの容量が大きい)録音が当たり前だ。オーディオインターフェイスの入門機でさえ、24bit 192kHzまで対応しているのがふつうになった。

なので、「え?mp3なの?」と正直、面食らった。もちろん、音質にこだわるDJはアナログレコードをアナログミキサーでやるんだろうけどね。

PCのスペックが上がって、ハイレゾ音楽配信サブスクが浸透してきたら、このmp3 320kbpsという謎のデフォルトも変化していくのかな?

 

PCDJにオーディオ沼、ないの?

手に入れたNative InstrumentsTRAKTOR KONTROL S2 MK3はオーディオインターフェイスが内蔵されている。本家サイトで仕様をチェックすると……

www.native-instruments.com

 

オーディオ出力(D/A)
チャンネル数 4
ビットレート 24ビット
サンプルレート 44.1/48 kHz

D/Aコンバータの性能についての記述はない。まあ、DTMにおいてのオーディオインターフェイスは録音するための用途がメインの場合が多いから、アナログ信号をデジタルに変換する点にシビアなんだろう。

ただ、出音の癖は各メーカーで素人の耳でもわかるぐらい違っているんだよね。

TRAKTOR KONTROL S2 MK3に内蔵されたオーディオインターフェイスの性能、いろいろググってみた。YouTubeも探した。でも、ほとんど見当たらない。レビューが皆無に近い。それにラインアウトに繋げるであろうケーブルのおすすめなんかもない、ない、ない。

DTMにはオーディオ沼があって、モニタースピーカーに繋げるケーブルひとつ取ってもmogami派やbelden派なんかがいて、いろいろと深い、深い。

もしかして、DJは現場(クラブ)で音楽を流すのがメインだから、そのあたりの機材はあまり気にしないよって方向なのかな?

ライブハウスやスタジオで例えれば、ボーカルマイクは58(Shure SM58)でいいよね、と似ているのかな?

とにかく、出音の質についてはものすごく気になっている。

 

iPhoneライブ配信、どうやってんの?

コロナの影響でクラブでDJをやっていた人がライブ配信サービスに流れた。具体的には、17Live、POCOCHA、TwitCasting LIVE、Twitchなど。スマートフォンのアプリでライブ動画がお手軽に配信できるのが魅力だ。

そうなると、iPhoneに対応したオーディオインターフェイスが必要になる。さすがに自宅のスピーカーからiPhoneマイクを通してアプリに流すのは音質的にかなり厳しい。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

BEHRINGERROLANDか……。たしかにBEHRINGERコスパは最高だよ。でも、さすがにROLAND GO MIXER PROはないんじゃないかな。いくら、アプリとはいえ、入力した音が少しでもキレイに流れて欲しいと思うんだよね。GO MIXERの後継機が2万円あたりなら、別のオーディオインターフェイスiPhone対応、2in 2out)を選んだほうが賢明だわ。

例えば、

 

小さいほうがいいならこのあたり。

 

そんなに悪くない投資(自分への)と思うんだけどなぁ。

海外のYouTubeを見ていると、iRig 2やfouFocusrite Scarlettシリーズなど、バラバラ。でも、DTMでオススメされている高級機はほとんど見かけなかった。もちろん、使っている人は多いんだろうけどね。

 

PCDJって音質にこだわりないの?

3つの疑問をまとめる。

DJ(PCを使ったDJ)は細かい音質にこだわりや気遣いがそれほど持っていないのかな?

そういうことだ。

上流の水がキレイでないと下流の水はもっと汚くなる。

PCDJで言えば、上流の水がmp3 320kbps。下流までの道のりがソフトウエア(Traktor Pro 3)やケーブル、PCDJコントローラー&オーディオインターフェイスTRAKTOR KONTROL S2 MK3)。ひとつひとつの劣化(汚れ)は大差ないのかもしれない。それでも、やはり、下流の水が美しくあって欲しい。そう思っている人が大半だと思っていた。

他にも音質に関することはいろいろあったけど、このあたりでストップしておく。

 

これがDTMerから見た、今日現在のPCDJに対する雑感だ。

 

次は「iPhoneアプリからDJ配信」するためにどのような設計図を描いたのか、メモとして残す予定。DJという言葉を使ったが、ノリとしてはDTMerっぽいアプローチで組み立ててみようと思っている。

 

いや、ホント、触ってみないとわからない(知らない)世界が多い。ただただ、それを実感してる。