iPhoneのライブ配信アプリを利用して、DJ(PCDJ)をやってみようの第2弾。前回の概要篇を踏まえたセッティング詳細篇だ。Trakor Pro3の設定やお試ししたいアプリも含めたものになる。というか、そこからスタートだな。それではぐちゃぐちゃと書きなぐってみる。
Traktor Pro 3の設定
EQとフィルター
参考にさせてもらったのはこちら。
sawayakaさんのブログ。いつも、プラグインのセール情報でお世話になってる。何よりも各プラグインの情報が丁寧だ。しかも、過去のセール情報も掲載されているので購入側に優しい。
話が逸れた。
EQとフィルター設定はそれぞれ「P800」「Xone」。
これはいろいろ試してみて変更するかもしれない。
ヘッドルーム
これも参考にしたのはsawayakaさんのブログ。
設定は「オートゲインOFF」「リミッターON」「ヘッドルームは-3db」。
ただ、一点、懸念がある。
iPhone側でリミッターを使用すると「原曲のマスタリング」「Traktor内」「iPhoneアプリ」の合計3回、リミッターをかけることになる。これ、音の処理としてはあまり良いと思えない。なので、iPhoneではEQ(できればビンテージタイプのエミュレーション)で済ませたほうが音のコンプ感が減ってダイナミクスが出るかなと。実際、耳で確かめるしかないので、いろいろと試していくしかないようだ。
シンク
見出しは日本語表記で統一と思ったが、シンクはさすがに居心地悪い。Syncね。日本語で言えば同期。参考にしたのは次の2つ。
本家(Native instruments)のフォーラムにも「Temp sync」と「Beat Sync」のどちらがいいの?なんてスレッドがある。回答は「自分のお好きに」。
シンクの設定は「Temp sync」で「Remix deckもマスターに同期にon」。
シンクは邪道かもしれないけど、PCDJを選んだ以上、この機能を利用しない手はないもんね。ただ、ノリまで合わせてくれなくていいのでテンポのみを同期させることにした。
その他の設定
Keyはロック。
途中で別の曲をデッキにロードしない。
サンプルレートは44100Hz、バッファのサイズは512。
サンプルレートはmp3(320kbps)を音源に使っているので44100Hzでいいかと。S2は24bit、48000Hz対応なので、音源次第では48000Hzに変更するかも。バッファは余裕を見て512。
エフェクトはパネル4つ、ユニットFXも4つ(すべてシングル)
などなど。
本当は海外のYouTubeを参考にしたのだけど、できるかぎり日本語で書かれたブログをメインに貼っておいた。全設定はこちらの動画がおすすめ。海外のYouTubeは「字幕on」して設定で「自動翻訳 日本語」を選べば、同時通訳してくれる。精度としては体感70%ぐらい。充分、使える。
Native Instruments Traktor Pro 3 - Preferences
Launchpad mini MK3
Launchpad mini MK3のmidi設定は音が出てから。つまりはいちばん最後。デッキCとデッキDは設定を「Remix」にして音ネタだけを鳴らせるようにする予定。midiマッピングは基本、Launchpad mini MK3のパッドにRemixの音を割り振るだけなのでそれほど難しくはないはず。
古い動画だけど内容にはほど変わりない。
USBハブ
Macbook Air(2017)とTRAKTOR KONTROL S2 MK3は直接USB接続せず、セルフパワーのUSBハブを経由させる。S2を安定させるためだけなら専用の電源を購入すればOK。でも、わざわざポチるほどでもないかな、と。ちょうど手持ちのセルフパワーUSBハブを使えばいい。Launchpad mini MK3も繋ぎたいので、念のため電源を供給しておいたほうが安全策だろうという考えね。
ついでにもうひとつ。
Evo 8とiPhoneの接続にもセルフパワーのUSBハブが必要。商品説明には記載されていないが、こちらにある通り、公式で推奨している。
iPhoneアプリ
以下、iPhone SE2では無理ゲーだったので「そのうち使えたらいいなーメモ」。
ライブ配信アプリではない。少しでも音質アップ、というよりもiPhone内で音質がアップしたように錯覚させる施しをしておきたい。
使用するアプリは「AUM - Audio Mixer」。
こいつが重かった。
このアプリにEvo 8経由で入力された音声を突っ込んで、エフェクトをかけてからライブ配信アプリに流し込んでやろうと算段している。上手くいくかどうかは謎だ。あまり重いエフェクトをかけるとiPhoneに負担がかかるので、プリアンプかEQのアプリをひとつだけ繋げようと思っている。可能なら薄くリバーブなんかも付け足したいところだが、無理するとノイズ発生しちゃうからね(実験済み)。
プリアンプかEQのアプリはアナログをエミュレートしたものを試す。例えば、こんなやつ。
両方とも元ネタはNEVE系。おそらく用途からして下の方がiPhoneへの負荷は高そう。
こちらはTrident-A。同じデベロッパーから似たようなEQやコンプが出ている。Freeと書いてあるが、お試し期間があるだけで、実際には610円。悪い投資ではない。UK好きとしてはNEVEかTrident-Aのどちらかなんだよね。
CPUに余裕があれば、かなりの余裕があればの話。薄くリバーブも掛けたい。これは手持ちのアプリが数多くあるからCPUを食わないやつを選ぼうかなと思ってる。例えば、こんなの。
と、ここまでアプリを並べたけど、下のアプリ一発で終わらせるかもしれない。結構、まともに音圧アップしてくれるアプリだ。
と、ここまでのことを試したみたら音がブチブチ切れてしまった。バックグラウンド再生、意外に重いのね。音声のみの配信でお試しだったので、確実にライブ映像なんてアウト。でも、そのうちiPhoneのCPUやメモリー(たぶんメモリーの方が重要な気がする)がパワーアップしたら可能になるんじゃないかと思う。
ライブ配信アプリ
5つぐらいのライブ配信サービスでアカウントをつくってみた。今日現在のところ、これかな?と思ったのはtwitch一択。
アプリはこちら。
大半のサービス、サムネイルを見ているだけで、ちょい寒気する。ただ、このサービスを利用するならライブ動画が良さげに思える。iPhoneカメラからのライブ配信ね。なので、その前に音声のみライブ配信できるやつから始めたいところ。有力候補はこの2つ。
ちょうど17LIVEでラジオ配信スタートしたばかり。
これはあくまでも仮。理想としては音声のみ(Spoonみたいなサービス)がベター。でも、なかなかないんだよね。日本で利用数が多いとかまるで気にしていないから、もうちょっと海外勢のDJブログを漁ってみようと思っている。
ただね、
タイトルの根本から覆すことになるのだけど、海外のYouTubeやブログ記事を読んでいると「DJ配信するならPCからやりなよ、iPhoneは非力だからね」という主張が多い。「え?1台のMacでライブ配信とTraktorを走らせるの?」。なんか、そちらの方が負荷が高そうな気がするんだけど。
実際の話、どうなんだろうね。
以前ならPC一択だったと思う。でも、スマホの性能上がってるし、ひとまず音声だけなら充分にライブ配信できそうな気がするんだよね。
まあ、試してみて厳しそうなら、音声ライブ配信のみのサービス(当然1つ)を利用しようと考えてる。
基本姿勢は「やって(試して)から考える」だな。
次回は確定版をメモ、いや、次はメモとしてではなく、同じようなことをやろうと思っている人に向けて書いてみよう。