あなたは２９歳です。
仮の話になります。２９歳より下でも上でも構いません。ちょうど２９歳の方は少ないはずです。何歳でも当てはまる話にしましょう。
もう一度、言います。あなたは２９歳になりました。
まずはこの年齢まで命があったことに感謝してください。ロック界では２７クラブという言葉があります。２７歳であの世へ逝ってしまったミュージシャンたちが多くいるからです。ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーンなど、最近ではエイミー・ワインハウスが入りました。
そんな有名人じゃないって？
単なるひとつの例です。この世に生を受けて２９年が過ぎました。貴重です。運が良かったと思っていいでしょう。空からナイフが落ちてきて頭に突き刺さるような出来事がなかったのは奇跡です。それがここからの前提になります。
２９歳は分岐点
男女差はありません。性別に関係なく中途半端な年齢です。
夢見る１０代は過ぎ去りました。ジェット機の迫力にあこがれて「パイロットになりたい！」や、幼稚園や保育園が楽しくて「幼稚園（保育園）の先生になりたい！」と無邪気に叫んでいる場合ではありません。
今ここにある現実が、さらに現実味を増しています。
人間は集団で行動する動物です。社会生活という名の集まりで経験を積んできました。物心がついてから山奥や無人島で修行をしていた仙人でもないかぎり、これは避けられません。学校、会社、親戚、家族、街、国など。集団活動はどこまでも、あなたを追いかけてきます。
人生はこれからです。平均寿命は伸びました。目の前には道があります。もちろん、その道はひとつではありません。複数です。多くの選択肢があなたには与えられています。
２９歳までに何をしてきたの？
どの道を選ぶのか……そのヒントは過去にあるでしょう。探してみてください。多くのものをインプットしてきたはずです。あなたに影響を与えたものたちが見えるでしょう。単純に言い切ります。
あなたは自分のやりたいことをやってきましたか？
イエスなら素晴らしいです。継続していきましょう。継続は力です。継続できるのはひとつの能力だと思います。さらに磨いて、あなたが想像する高みを目指してください。
ノーや答えに迷った方が大半であるような気がします。人間は悩む動物です。挫折することが人間という生き物らしさだと思います。ポイントは壁にぶつかったときにプラスと考えるか、マイナスと逃げてしまうかです。
多少の遠回りは当たり前の話でしょう。偉人たちも同じように劣等感などの感情をもっていました。他人の芝生は青く感じます。他の人と比べていてもキリがありません。萎縮するだけです。時間を無駄につかうだけです。
偉人ではないって？
それならスランプとも無縁でしょう。自分に対する言い訳をしても仕方がありません。スランプとはある次元を超えた人がつかう言葉だと思っています。偉人や一流のアスリートでないのなら、あなたのスランプは偽物です。
２９歳から何をしたいの？
ここに空欄をつくります。あなたが書いてください。すでに行動している方はすぐに思いつくはずです。書けない方は自分自身を見つめる視点を遠ざけてみましょう。俯瞰ですね。さあ、思い浮かべてみましょう。
注意はひとつだけです。「平凡」や「普通」に生きたいと考える人は多くいます。もし、そうであるなら「平凡」や「普通」の定義を自分なりに決めてください。安易につかうのは良いことではないと思っています。
それではどうぞ……。
世界は広く、そして狭い……
あなたが２９歳より下の年齢なら、あなた自身の下地をつくってください。誰の指示でもありません。どのような下地にするのかは、あなたが決めることです。あなたが２９歳より上の年齢なら、後ろを振り返ってみましょう。忘れてきたものはありませんか。やり切れていないことがあれば今からでも始めていいと思います。
年齢は言い訳にしか過ぎません。何歳からでもスタートできます。
あなたが２９歳なら、ゆっくりと深呼吸をして立ち止まってみるのもいいでしょう。あなたの足元を見てください。これから歩いて行くのにジャストサイズの靴を履いていますか。走るだけの体力と気力がなければピッタリの靴でも意味がありません。立ち止まるのは前に進むための準備です。
明日、何が待っているのか、あなたには分かりません。それがこの世界です。地球はとてつもなく広く、さまざまな問題を抱えています。今夜のゴハンは何を食べようか……なんて贅沢な悩みです。世界には解決できない負の遺産が散らばっています。
それに比べれば、あなたの、あなただけの世界は狭いです。強い意志を持っていれば変えることができます。他人に左右される話ではありません。自分の問題です。あなた自身の行動で、あなたの小さな世界にある未来は決まっていきます。
具体的な内容がない文章だって？
当たり前です。
ひとりひとりの人間は違いますからね。
同じ人なんていません。
それぞれが自分に当てはめて行動するだけです。
才能？そんなもの、本当に持っている人は頭にも浮かびません。
技量や技術？それも、心底やりたい、やらなければ生きていけないと感じた人なら勝手に後から付いてきます。
さあ、まずは今日、何をしましょうか？
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この文章、娘の幼なじみが「ここめっちゃ好きでスクショまでしてた」（原文のまま）なんて嬉しいことを言ってくれていて、その子が読んでくれる小説を書いてみようかな、と思った。それがこれのきっかけ。だから、ものすごく感謝してる。
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で、その子にSNSのアイコンを頼んだ。おそらく、娘がわたしの写真を送ったんじゃないかな。そのアイコンはここで使っているもの。マルボロとパンダ。最高すぎ。思わず、TwitterやFacebook、それにLINEのアイコンをすべてこれにした。大満足。
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娘と、その幼なじみのやりとりスクショを見せてもらった。そこで娘が「おとん、喜ぶ、それ言うたら」（原文のまま）って書いてたけど、「おとん」なんて呼ばれたこと一度もない。パパもお父さんも親父も、一度もない。幼い頃からずっと、○○ちゃん呼び。
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この文章、あまり深く考えてつくったわけではない。たぶん30分ほどで書いたはず。修正したい箇所はあるけど、あえて、そのままを転載した。まあ、文章にはその瞬間の勢いが刷り込まれているときもあるからね。
