PCDJの近未来予測

DJ DTM

PCのDJソフトをつかって外部DJコントローラーでDJする。ある意味、邪道とも言われることが多いDJスタイルの近未来予測をしてみようかなと。

その昔、DJはアナログレコードをデカイ箱みたいなカバンに詰め込んでターンテーブルで回していた。DJミキサーも当然、アナログ。重い、厳つい筐体だった。CDJの登場でアナログレコードの代わりにCDを使うようになった。批難の対象になっても当たり前だった。

そんなのDJじゃない!

MP3音源をスティックタイプのUSBメモリに入れて持ち運ぶ。それがPCソフトが登場して、DJプールやDJ用のサブスクなども始まり、コロナ禍の影響も相まってPCDJでライブ配信なんて普通になってきた。

ようやく、そういう状況。

もちろん、音質重視するならアナログの方が断然優勢だし、まだまだアナログ派は残るだろうし、ぜひ残って欲しい。

前置きが長くなったが、もう少しだけ続ける。

先日、こんな発表があった。

djtechtools.com

Native Instrument のDJソフト Traktorの次期マイナーアップデートにiZotope社のOzoneに使われていたMaximizerが追加されるらしい。話の流れとしては下の記事を参照。

blog.native-instruments.com

Traktorユーザーが参加しているFacebookグループでは歓迎と共に「Vst対応あるんじゃね?」と、さらなる期待を寄せている。

純粋なDJ派は「なに。それ?」みたいな反応があったんだけどねw

シンプルに結論から言えば、

DJとDTMは融合していく!

そう思っている。

というわけで、PCDJの近未来予測!というより願望に近い予想。

DJソフトの高音質化

実際にTrakttor Proを使っていて肌身で感じるのが「DJソフトの音質、悪い」。これでまだ他のDJソフトよりも音質がイイとか書いている記事を読むと「まじですか?」と頭を抱えてしまう。

DJソフトに要求される最低条件は音質よりも安定性であるのは理解している。

それでも、PCの性能は毎年アップしているのだから古いPCを使っている人を切り捨ててもいいんじゃないのかな?と思う。

DJソフトのエフェクト品質向上

これもまあヒドイ。リアルタイムで掛けられるエフェクトなんだから品質を求めちゃいけないことは分かっている。でも、やはり、いまひとつ。エフェクトの種類は豊富なんだけど、せめてメインになるようなディレイやリバーブは品質を上げて欲しい。

TraktorOzoneのMaximizerが加わるなら、CPUへの負荷が軽いExponential Audio R2やNIMBUSあたりのリバーブ、Brainworx bx_delay 2500の廉価版ディレイを組み込んで欲しい。

VSTAU対応するより、こちらの方が現実的だと思っている。

DJコントローラーのオーディオインターフェイス D/A品質向上

Traktorで話を進める。

www.native-instruments.com

このDJコントローラーにはオーディオインターフェイスが付いている。が、音質が良くない。この価格帯で期待する方がおかしいのは分かっている。

www.amazon.co.jp

ただ、ふた昔前のUSBオーディオインターフェイスみたいな出音なのはカンベンして欲しい。それなら純粋にDJコントローラーのみ!モデルを発売してもらいたい。

DTM用であればA/D(アナログからデジタルへの変換)も重要だけど、DJコントローラーの場合はいわゆる聴き専と同じくD/A(デジタルからアナログへの変換)さえ品質向上すればいいので意外に低価格でイケると思う。

DJコントローラーにエフェクト(アナログ&デジタル)内蔵

DJコントローラーにオーディオインターフェイスが付属しているのが前提となる案だ。

PCのDJソフト→DJコントローラーのエフェクト→アウトプット

そういう音声信号の流れね。

エフェクトがPCへの負担になるならDJコントローラーにエフェクトを付けてあげて、その負担を軽減してあげたらいい。

真っ先に付けて欲しいのはアイソレーター。DJソフトのフィルターって効き方がぬるい。ここはアナログの良さを出していいと思う。

他なら、ディレイとリバーブかな。発振するディレイ。リバーブはCPUに負担かかるエフェクトだし、どうせ最終段階で掛けることが多いならDJコントローラー側に付いていていいんじゃいない。そういう感じ。

一見、面倒な音声信号の流れになりそうだけど、エフェクトを限定すれば意外に楽に組み込めると思う。

DJコントローラーの多様性

現在、販売しているDJコントローラーの大半は自社PCソフトを使ってよね!なレイアウトになっている。まあ、当然といえば当然だ。ただ、もっと汎用性の高いモデルがあっていいと思う。midiの設定は自分でやるから、もしくは有志が集まって勝手につくるから、そんなDJコントローラーが発売されて欲しい。

もし、狙うとしたら「ホームパーティー用の廉価版」DJコントローラー。いくつかのメーカから出ていると言えば出ている。例えば、こんなやつ。

www.amazon.co.jp

他社もこの路線を出してくれないかな?

初心者向きというより、サブDJコントローラーの位置づけになるタイプ。こういうサードパーティー製の話になると、つくづくVestax消滅はDJ業界に痛い出来事だったんだなと思う。

www.amazon.co.jp

 

そんなところで。

もう一度、結論を書いておくと、

DJとDTMは融合していく!

もし、その波が来たら、思いっきりダイブしまーす。

お気に入りのプラグイン・メーカー

favorite

DTMプラグイン。それはもう腐るくらいある。腐ったりしないけど、それくらいの数あるある。その中でもお気に入りのデベロッパーがいくつかあって、似たようなプラグインで迷ったときにはお気に入りの方を選ぶ。収集癖はないけれど、かなりそれに近い感覚。というわけで、お気に入りのメーカーをいくつか貼ってみる。

 

yoshikawa-ash.hatenablog.com

u-he

メジャーなのはシンセ。でも、お気に入りはエフェクト。見た目がいいのよ。テープのエミュレーターSatinは必ずと言っていいくらいDrに掛けてる。

そのうちシンセ、Reproあたりはポチりそうな気がする。

www.youtube.com

u-he.com

Softube

見た目はu-heと似ているかも。レトロ感あるけど正統派。Moogのエミュが最高に良かったのでシンセを順番に集めていこうかなと考えている。

www.youtube.com

www.softube.com

Brainworx

これも似てる。レトロ。オーバーハイムのシンセが最高。公式サイトと一緒にPlugin Allaianceも貼っとく。

おそらく、ここまでの3つでアナログエミュ系は網羅できるはず。

オーバーハイムはBrainworx。
ローランドのJuno-106とSH-101、MoogはSoftube。
プロフェットはu-he。

www.youtube.com

brainworx.audio

www.plugin-alliance.com

Valhalla

こちらは独自のUIを貫いている派。毎日がブラックマンデーという方針もいい。

www.youtube.com

valhalladsp.com

Baby Audio

こちらはモダンなデザイン。開発方針に会社の意思を感じる。海外での評判もいい。下のプラグインなんて使い方、まるで意味不明だったもん。新しいリバーブが良さげなんだよね。

www.youtube.com

babyaud.io

 

他は気に入っているプラグインがあっても、他のはいまひとつだったり。例えば、Wavesの新しいやつはイイけど、古いのは苦手とか。Wavesは昔にリリースしたやつも絶対に残していくって方針だから仕方ないけどね。